市販納豆の納豆菌と、おなかなっとくの納豆菌は同じなのでしょうか?実は同じではありません。同じ「水」でも気体、液体、固体の形があるように、納豆菌も形を変えることができ、それが違うのです。
今回はおなかなっとくの納豆菌の特徴でもある「芽胞」を中心にご紹介します。
「おなかなっとく」の最大の特徴は「耐熱性芽胞菌の納豆菌」ですが、そもそも「耐熱性芽胞菌」とはどのようなものでしょうか?
耐熱性とは文字通り熱に強く、芽胞(がほう)とは一部の菌が形成する極めて耐久性の高い細胞構造のことを言います。
芽胞は通常の細菌と比べて極めて高温に強く100℃での煮沸によっても完全に不活化することはできないと言われ、180℃で30分以上など「滅菌」と呼ばれるレベルの殺菌処理が必要とされています。
また酸や薬品にも強く、漂白剤や殺菌剤によく使用される次亜塩素酸ナトリウムや消毒液のエタノールでも不活性化は困難と言われています。
それでは納豆菌は全て芽胞を形成し熱や酸に強いのでしょうか?こちらは残念ながら正しいとは言えません。
納豆菌は芽胞を形成することができる菌(芽胞形成菌)ではありますが、自己増殖し菌を増やしていく状態(栄養型、栄養細胞と言われます)では芽胞は形成していません。
通常納豆を作る時には納豆菌を増やす必要がありますので栄養型になっています。この場合自己増殖はできますが熱や酸に弱く死滅しやすい状態となっています。
これが100℃以上や氷点下など過酷な状況に置かれると芽胞を形成し、耐性をあげて生き残りを図りますがこの状態では自己増殖することができません。そして生き残った芽胞はまた自己増殖しやすいような環境下におかれると芽胞から発芽し、増殖をすることができるようになります。イメージとしては過酷な状況下で芽胞になるが、環境が改善されると栄養型に戻るということになります。
それでは市販の納豆はどうでしょうか?実は市販の納豆に含まれる納豆菌の大半が栄養型と言われており、大半が胃酸で死滅してしまいます。
納豆1グラム中に約10億個の納豆菌が存在し、普段通りの分量の納豆を食べた場合はおなかの中に1パックあたり100万個の納豆菌が存在するそうです(全国納豆共同組合連合会のHPより)
納豆1パックあたり約50gとすると、500億個の納豆菌が存在しても100万個しかおなか(腸)に到達しない計算になります(実に99.9%以上が届かないことになります)。
「おなかなっとく」の納豆フリーズドライ粉末は国産大豆で作られた納豆を特殊製法&フリーズドライ加工して作られています。納豆菌を大幅に増やし氷点下の過酷な状態にすることでほぼ全てが芽胞菌とすることができました。
実際に(財)日本食品分析センターに胃酸処理後の納豆菌数を分析していただいた結果が以下の内容です。
本粉末を①人口胃液(Ph2.5/37℃)、②未処理(生理食塩水)に加え2時間保存後、それぞれを60℃、10分加熱後に1gあたりの耐熱性芽胞菌数を測定。結果は以下の通りでした。
37℃の温度がよかったのか誤差か、人口胃液処理後の方が若干多い結果となりましたが、いずれにしても1gに30億個以上の納豆菌(耐熱性芽胞菌)が確認できました。
おなかなっとくは1粒で最低でも265mg配合(実質的には平均280mg)されていますので、2粒で約20億個もの納豆菌が腸まで届くと期待できます。