花粉症と乳酸菌

国民病ともいえる花粉症。くしゃみ、鼻水、目のかゆみなど花粉の季節はとてもつらいですよね。厚労省研究班が2007年に発表した研究結果としてこんな発表をしました。

実験は2006年11月～翌4月の半年間かけて行われたもので、89人のアレルギー性鼻炎患者（花粉症含む）を無作為に2グループに分け、44人に特定乳酸菌粉末50ｇを含む食品、45人には含まない食品を毎日摂取してもらうというもの。

くしゃみや鼻水、鼻づまりの頻度、日常生活への支障の度合いなどを日記につけてもらい、５段階での点数化＆血液検査も実施し両者を比較した結果、鼻水と鼻づまりの症状で乳酸菌を摂取してなかったグループは花粉飛散期に悪化していったが、摂取したグループはあまり変化がなく、最大で1段階ほど症状に差が出た時期があったというものです。

仕組みはまだ解明されていないようですが、他にもいくつもの大手メーカーから乳酸菌による花粉症改善効果が発表されていることからも一定の効果はありそうです。今のところ、花粉症は免疫の過剰反応であることから、人体免疫の約6割を占める腸に乳酸菌が働きかけ、症状の緩和につながったのではないかとの説が有力のようです。

いずれにしても仕組みが解明され、より効果的な花粉症対策ができる日が待ち遠しいですね。