2014年1月、当社がある浜松市においてノロウイルスによる集団食中毒が猛威を振るいました。一方で全然感染しない方や感染しても症状が出ない方などももちろんたくさんいます。そこでその一つの要因として考えられる免疫について考えてみたいと思います。
ノロウイルスは非常に感染力が強く空気中の飛沫からでも感染してしまうため、完全に防御するのは難しいとも言われ、今回のケースでは、児童・生徒が中心ではございますが教職員でも感染者がおりました。
一方、感染しなかった、または感染していても症状が出なかったという方も多数いました。パン製造工場の女性トイレのスリッパからノロウイルスが見つかったのにもかかわらず女性に症状はなかったようです。ノロウイルスは感染すると数日にわたって激しい嘔吐・下痢になるので症状に気づかなかったとは考えにくく、発症しなかったということです。
この一つの要因として体内の免疫力が考えられてます。
体に悪影響を及ぼすウイルスや菌は体内の免疫細胞がやっつけて守ってくれていますがその免疫機能の約70%が腸に集中しています。
つまり腸の調子が悪いと病気になりやすくなってしまいます。調子が悪ければ薬や抗生物質を飲めばいいかというと、それがそうでもないのです。
例えばインフルエンザなどにかかるとタミフルやリレンザなどを処方されることがありますが、これらはウイルスをやっつけているわけではなく、感染した細胞からウイルスが出ないようにするお薬で、最後は自分の免疫力を使って感染細胞・ウイルスの除去をしているのです。
体の免疫というのは想像以上に大切なものなのです。
2014年1月12日にテレビで放送された「林修先生の今やる!ハイスクール」の中でも腸を鍛えればすべての病気の免疫があがると題して腸を紹介していました。
中でも興味深かったのは花粉症との関係です。花粉症をはじめアレルギーは一般的に体内免疫がアレルゲンを敵とみなして攻撃しすぎてしまうことで発生しています。体内に入るものが体にいいものか、悪いものかは経験を通じて学習していくということですが、中でも経口免疫療法が非常に強力ということでした。
そのため今では花粉症の方に花粉を食べて体内に害がないことを覚えさせることで花粉症の症状を軽減していくという治療法が検討されているそうです。
自分の免疫力を鍛えるとつらいアレルギー症状も軽減できるのですね。
ノロウイルスも花粉症もやっぱり大事なのは自分の免疫。
浜松で周りの学校が次々に学級閉鎖になるノロウイルスの脅威を肌で感じると共に、自分の免疫の大事さとその70%を担う腸の働きを再度見直す機会になりました。
乾燥で粘膜も弱まり、また細菌も空気中に舞い上がったりと感染が広がりやすいこの時期にみなさんも発酵食品など腸にいい食べ物を取り入れてこの季節を乗り切ってくださいね。
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