厚生労働省が発表した20大都市の健康寿命データによると、第一位は浜松市でした。浜松にあるお店として素直に嬉しいですが、なぜ健康寿命がクローズアップされているかを考えたいと思います。
健康寿命とは、日常的な介護を必要としないで自立した生活ができる期間のことで、2000年にWHOが発表しました。平均寿命から介護期間を引いた年数です。
介護を必要としても楽しく充実した人生を送っている方はたくさんいると思いますが、介護をする方の負担や金銭面、生活の自由度などを考えるとできる限り自立した生活を送り続けたいと思うのが一般的ですよね。
一方、国や公共団体においても個人の生きがいはもちろん、医療費・社会保障費の増加が社会問題になる中で、介護や医療にかかる費用を減らすことも急務になっています。
つまり、個人も社会も健康寿命を延ばすことは共通の利益になります。
厚生労働省が発表した平成22年度国民生活基礎調査の概要によると、介護が必要となった主な原因は
1位:脳血管疾患(脳卒中) 24.1%
2位:認知症 20.5%
3位:高齢による衰弱 13.1%
4位:骨折・転倒 9.3%
でした。
死因は年代や性別にもよりますが全体としては
1位:悪性新生物(ガン)
2位:心疾患
3位:肺炎
4位:脳血管疾患
です。3大死因である「ガン、心疾患、脳血管疾患」に「肺炎」を加えた4つで全体の60%以上を占めています。
健康寿命を考えた場合、死因の上位を占めるガンや心疾患よりも、脳血管疾患の方が介護を要する生活になりやすいということです。または、発症をすると死亡率はガンや心疾患よりも低いものの、後遺症が残りやすいともいえるのかもしれません。
要介護となる原因第2位の認知症は脳の神経細胞が死んだりして脳の働きが衰えることですが、いまだにその原因は明らかになっていないとされ、現代において治療することは困難な病気です。
そのため、認知症は予防、または進行を遅らせることがとても重要です。
健康寿命を延ばすには、「介護が必要にならない」→「介護が必要となった原因を妨げる」と言い換えることができます。
高齢による衰弱や骨折・転倒は予防しにくい面もありますが、1位の脳血管疾患と2位の認知症は「脳」が共通事項です。この2つで約45%ですので脳をケアすることが効果的ではないかと考えられます。
では具体的には何をすればいいのでしょうか?脳血管疾患というからには血管が一つのポイントです。ドロドロの血液や血栓などにより脳に十分な血液が行き渡らないことが大きな原因の脳梗塞も脳血管疾患の一つです。血液をさらさらにして、バネのようにしなやかな血管を維持することが大切ではないかと思います。
血液をサラサラにしてくれる食べ物として、こちらのサイトを参考にさせていただくと
大豆製品、納豆、ヨーグルト、たまねぎ、ラッキョウ、にんにく、緑黄色野菜
などがよいそうです。他にもいろいろ紹介されていたので興味のある方は参考にしてみて下さい。
ちなみに浜松が1位となった要因は何でしょうか?
厚生労働省は要因までは発表していませんので類推するしかありません。
というわけで勝手に類推してみました。
①日照時間が長い
浜松は日照時間が全国でも有数で長く、全国1位になったこともあるぐらいの地域です。適度な日光は健康によいと言われていますので健康度に関係するかもしれません。
でも紫外線予防は大切です。
②医療機関が充実
知り合いの看護師に聞いたところ、浜松は医療機関が充実しているそうです。自分も長く浜松に住んでいますが救急患者がたらいまわしになったなんてことを聞いたことがないぐらいです。予防検診や見つかった時の対処が早いなども関係しているのかもしれません。
③お茶をよく飲む
浜松市というより静岡県ですがお茶を良く飲みます。私の家は冷たい麦茶の代わりに冷たいお茶が常備してあって、子供のころからずっと飲んでいました。
④音楽が盛ん
浜松には大手の楽器メーカーがあるため昔から音楽産業が栄えているためか家庭のピアノ・オルガンなどの普及率は高い気がします。ピアノはボケ防止にいいと聞いたこともあるのでもしかしたら関係するのかな?
あとは餃子の消費額が多い、工場が多い、みかん、うなぎ、都会でも田舎でもない中間な感じ、「だら~」「いいら~」という方言、などなどありますがまぁ関係ないでしょう(^_^;)
理由は何にしろ今後ももっと健康寿命を伸ばしていけるといいなと思います。
※本文は医学的な見地ではなく個人の意見です。予めご了承ください。
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