2015年の年明け早々、インフルエンザが大流行。インフルエンザは形を変えるやっかいなウィルス。身を守るには鍵は意外にも「腸」。腸とインフルエンザについてご紹介します。
インフルエンザはウィルスであり、食中毒を引き起こすO-157などの細菌ではありません。もちろんどちらも身体にいろんな症状を引き起こす厄介なものであることは同じですが、生物学的に異なるので対処方法が違ってきます。
細菌はいわゆる「生物」として独立して存在しているため、生物をやっつける抗生物質が有効なのですが、ウィルスは人間・動物の細胞に寄生するような形で単体では存在できません。そのため単体でやっつける抗生物質が効きません。
細胞の中にあるウイルスのみをやっつけるのが難しいことに加えて、インフルエンザウイルスはA~C型や変異することで形を変えるのでより難易度があがるのです。
ウィルスに対抗するために使われるのがワクチンです。ワクチンの多くはウィルスそのものを弱めたものです。ウィルスをやっつけたいのにウィルスを摂取するって不思議な感じがしますが、いわゆる予防接種などがこれにあたります。
発症前に弱体化したウィルスを投与して、そのウィルスに対抗する体内の免疫力を高め自己免疫力で対応します。つまり、ウイルスには自己免疫力が大切ということになります。
ちなみに風邪は細菌なので、インフルエンザとは症状は似てても対処が異なるのはこのためなのですね。
インフルエンザには体内の自己免疫力が大切というのはわかったとして、腸が関係するのはなぜでしょうか?
実は腸は人体の免疫細胞の約7割が集まる、最大の免疫器官なのです。消化・吸収・排泄だけではないのですね。この免疫機能はとても優秀で、ウィルス・細菌の両方に対抗してくれるのです。ちなみにガンなど異常細胞の防止にも自己免疫力は深く関わっていますので、まさに守護神とも言える大切な働きがあります。
つまり、腸が元気に働いているとインフルエンザにかかりにくくなるといえる他、食中毒やガンなどの抵抗力も高まるのです。
では腸を元気にするにはどうすればいいのでしょうか?
まず腸が他の器官と大きく異なるのが単体で機能しているのではなく、腸内細菌と共生して働いているということです。消化を例にとると、食べ物を摂取すると、胃液や腸液を分泌して細かく吸収しやすい形に分解して吸収します。
しかしながら胃液や腸液だけでは十分に消化できない食べ物もあります。そこで腸内細菌の出番。1000種類、1000兆個以上とも言われる腸内細菌が消化を手伝うことで補っているのです。
つまり、腸内細菌が大きなポイントになります。いわゆる善玉菌と呼ばれる菌が多くいることで腸の大切な働きがあがるのです。ただ細菌には悪い働きをする悪玉菌もいるのでこちらは減らすことが大切です。
腸内環境を整えるポイント
①善玉菌を増やす
善玉菌を増やすには、乳酸菌を含むヨーグルトや漬物、キムチ、味噌・醤油など発酵食品が有効です。
その他としてはオリゴ糖もいいです。オリゴ糖は善玉菌のみがえさにでき、悪玉菌はえさにならないので、善玉菌だけを元気にすることができます。
②悪玉菌を減らす
悪玉菌を減らすには、悪玉菌をやっつけてくれる強力な菌が有効です。代表的なものは納豆菌ですので、納豆を食べるとよいです。
ただ納豆菌は胃酸に弱いのがたまに傷。でも納豆菌は芽胞という、いわば休眠状態のよう形になると胃酸はおろか、100℃の水でも20分ぐらいは生存できるほど強くなります。
芽胞型の納豆菌は市販納豆ではなかなか摂取しずらいのでサプリメントも有効です。
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もちろん、手洗い・うがいなどで菌が体内へ入る量を減らすこともとても大切ですので、こちらも忘れないようにしましょう。
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