2015年10月19日、朝日デジタルに「中国で納豆ブーム」という記事が掲載されました。一方、日本では納豆離れが進行中。さて一体何が起こっているのでしょうか?
今中国といえば「爆買」からも想定されるように、日本の製品が人気があります。
買うのは電化製品やおむつのイメージもありますが、日本の文化や生活に触れた方が中国に戻った後に納豆や畳など代表的な日本の品に根強い人気を保っていました。
そして中国中央テレビの情報番組で「日本人の寿命が長いのは、納豆を食べていることと密接な関係がある」とテレビで放映されたことがインターネットや口コミで広がり、健康に意識が高く比較的裕福な都市部で納豆の人気が高まっているそうです。
ではどうやって食べているのでしょうか。実は自宅で作っている方もいるというのです。
日本ではまずお目にかかることはない納豆製造機というものがあります。
大豆を24時間水に浸した後、2時間蒸し納豆菌を振り掛けて22~24時間で完成。
中国人にあの独特の臭いは大丈夫かなと気になるところですが、その方は、「最初くさいと思ったけど次第に慣れた。しょうゆ、ねぎ、砂糖を入れて食べるのがお気に入り」ともはや日本の食生活とほぼ同様に。
なぜ3日もかけて納豆を作るのかというと、中国で納豆はプチ贅沢品だからです。
日本では納豆は3パックで100円から購入できるとあって安いイメージがありますが、中国では3パックで中国産で190円、日本産では380円以上もするそうです。
中国ではラーメンが190円で食べられるとあってちょいお高め。
一方で納豆製造機は1900円程度ということなので人気が集まるのも分かります。
中国で納豆の人気が高まっていますが、日本では消費量が減少しています。
全国納豆協同組合連合会によれば、2014年の世帯当たりの国内年間消費額は、10年前に比べ約17%減少。安売り競争と原材料の高騰で、中小メーカーの廃業が増えているそうです。
安売りしてくれるのに納豆の消費量が17%も減少しているのは残念ですし、もったいないですね。
納豆は言わずと知れた日本を代表する栄養食品。
もともと栄養豊富な大豆が発酵によりさらに栄養価が高くなったものに加えて、納豆菌自体も善玉菌として作用するので腸も元気に。
そんな納豆が手軽に食べられるのは世界中探しても日本だけ。
ねぎとしょうゆを混ぜ、ほかほかのご飯にのせて食べる。朝のほっとする瞬間です。
それ以外にもパスタやみそ汁の具、砂糖を加えてパンにのせるなど意外にバリエーションもあります。
ぜひ日本人も中国に負けず、納豆の消費量を増やして健康長寿の国であり続けて欲しいなと思います。
コメントをお書きください