便秘もひどくなると腸閉塞などで死亡することもある侮れません。でもそれを解消する便秘薬が原因で死亡者が報告されました。頭痛薬などと同様に気軽に飲みがちな便秘薬、長期継続する方も多いので一度特徴を把握してみましょう。
厚生労働省が2015年10月20日に発表したデータによると、便秘薬として広く使われている「酸化マグネシウム」製剤において、2012年以降、薬との因果関係が否定できない高マグネシウム血症を19名が発症し、そのうち1名が死亡したと発表しました。
副作用の報告自体は19件ではなく29件(うち4名が死亡)あり、因果関係を否定できなかったのが19名(うち1名死亡)ということです。
酸化マグネシウムは下剤としての作用があるため、便秘薬によく使われています。
便秘の人の便は、水分が少なく小さいため、便意もおきにくくカチカチで出にくくなっています。酸化マグネシウムは水分を保持する働きがあるため、腸から吸収される水分が減り、腸内の水分が保たれます。また便のかさも増えることで腸のぜん動運動を促し、便意につながります。
しかしながら副作用も報告されています。それが高マグネシウム血症です。
高マグネシウム血症とは、血中のマグネシウム濃度が高くなると引き起こされ、吐き気やめまいなどの症状の他、血圧低下による意識障害や心停止などの重篤な症状も引き起こすことがあります。
そのため、もともと使用にあたっては注意がなされています。
特に腎機能が低下している方、高齢者、長期間使用の方は注意が必要で、必要最小限を摂取するとともに、異変が現れたら直ちに使用を中止するように求めています。
酸化マグネシウムを使用した下剤は年間延べ4500万人が飲んでいると言われ、医薬品としての年間処方数としては上位10位に入り、日本では最もよく処方される下剤だそうです。
処方箋はもちろん市販品として売られているため、気軽に飲むことができます。
年間延べ4500万人が飲んで、副作用の報告が4年で29人(因果関係不明を含む)ですのでそこまで心配しなくていいと言えますが、便秘薬は長期間常用することが多いため、常用している人は副作用があることを知っておき、症状が現れたらすぐに医者に相談することが大切だと思います。
ちなみに外国では下剤として酸化マグネシウムを使用している国はほとんどないそうです。
では下剤を使わない方がいいでしょうか?実はそれもそうとは言い切れません。
逆に便秘が原因で死亡する例もあります。
代表的なものが腸閉塞。便が詰まって腸がふさがれた状態です。
すると腸で発生したガスや腸液などの逃げ場がなくなり腹部が圧迫され、激しい腹痛を引き起こし最悪の場合は死に至ることもあります。
そうすると、便秘だけど便秘薬は使いたくないからがまんする、というのも行きすぎは危険ですね。
そうなると当たり前ですが、薬を使わずして便秘を解消することが一番です。
あれこれ試したけど私には効果がないから仕方がない、という声も聞こえてきそうですがそれでも多くの人で効果的だったという解消法をご紹介します。
たかが便秘、されど便秘。
薬の特徴も知りつつ、自然に定期的な排便ができる体作りを目指しましょう。
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Denyse Olsen (木曜日, 02 2月 2017 02:26)
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