最近よく見かける腸活・育腸・菌活・腸内フローラという言葉。テレビでも腸を取り上げた番組が連日放送されある種のブームになっています。でもブームで終わらせるにはもったいない!せっかくなので腸にいい活動はじめてみましょう!!
腸活・育腸・菌活などなど腸を元気にするという意味のいろんな言葉をよく目にしますよね。
若干ニュアンスは違えど腸を大切にするということはおおよそ共通しています。
(個人的には育腸が気に入っています♪)
それにしてもなぜ今こんなに腸が注目されているのでしょうか?
腸はいくつもの大切な機能を担っていますが、それは昔から変わりません。
理由はいくつか考えられますが、
①意外に知られていない腸の働きをメディアが紹介したい
②大腸がんが増えているなど、日本人の腸の変化が目覚ましい
③これまで不明な点が多かった腸内フローラの働きが分かってきた
などが挙げられると思います。
以下、それぞれ掘り下げてみたいと思います。
テレビや雑誌などメディアは常に新しい情報や皆が知らない驚くべき情報を紹介したいと思っています。話題になりますし、新しい情報の提供は価値を高めるためです。
1.よく知られている腸の働き「消化・吸収・排泄」
一般的に、腸は「消化・吸収し、残りかすをうんちとして排出する器官」として知られています。栄養の99%は腸から吸収されますので、腸の働きが不十分だとせっかくいいものを食べても吸収されません。
また食べかすや腸に残った不要物が排泄されないと便秘になるばかりか、腐敗したものから有害な物質が出て、それが腸から吸収され全身に運ばれてしまいます。
これだけでも腸はとても大切ですが、まだまだ他にも働きがあります。
2-1.意外に知らない腸の働き①「免疫・解毒」
腸は人体の免疫細胞の約60~70%が集中している、最大の免疫器官です。
腸は口からつながる、いわば体外にあるともいえる器官。その中でも後ろにある腸は外敵をやっつける最後の砦というわけで、外敵をやっつける免疫細胞が最も集中しています。
ガンや花粉症・アトピーなど日本人に多い疾病・症状の多くは免疫に起因しています。
免疫が弱すぎても強すぎても問題が起きます。
菌や花粉が体内に侵入したらすぐに反応するけど、花粉が敵ではないと判断したらすぐに攻撃を止められるなど、攻撃と抑制のバランスが取れた状態が理想的と言えます。
2-2.意外に知らない腸の働き②「自律神経(副交感神経)」
また、神経細胞が集中しているのは脳に次いで腸が2番目であり、特に自律神経の1つである副交感神経に強く関わっています。
自律神経は交感神経、副交感神経の2つあり、活発に活動しているときは主に交感神経が働き、夜寝ているときなど休んでいるときは副交感神経が働いています。
その副交感神経は腸と密接な関係があり、腸の働きがよいと副交感神経もよく働き、逆に腸が乱れていると副交感神経も本来の働きができない状態になります。
日本人は一生懸命働いたり、夜遅くまでスマホをしたりと、質のよい休息が不足していますので腸の働きを整え、良い休息をとることがとても大事になっています。
相変わらず日本人の死因一位はガンですが、中でも大腸がんの増え方が半端ではありません。
男性のガンの中では第1位、女性では第3位ですが、男女合わせたガンの死因として数年後には1位になると言われています。
理由としては、食生活の欧米化のため食物繊維が減り、肉食が増えたからと言われています。
でも肉が悪いわけではなく、むしろ肉は元気の源で長寿の秘訣でもあります。
しかし肉と野菜などその他の食べ物のバランスが乱れ、肉に偏りすぎると動物性の脂質やたんぱく質が過剰になると少々危険になります。
動物性の脂質やたんぱく質はコレステロールを多く含んでいたり、消化に胆汁が必要なことから多く分泌されそれが腸内悪玉菌により二次胆汁酸という発ガン性のある有害物質に変わるため、過剰な摂取は控えたほうがいいと言われるのですね。
もちろん食の欧米化だけが原因ではないと思いますが、全体的に日本人の腸に変化が起きているということは間違いなさそうです。
腸内には100兆個とも1000兆個ともいわれる膨大な数の腸内細菌が住み着いています。
膨大な数なだけでも研究が大変ですが、腸内細菌は嫌気性のため空気に触れるとすぐに死滅することからさらに研究が困難であまり解明されていませんでした。
それが近年のテクノロジーの発達などにより腸内細菌はもとより、そのまとまりや比率など腸内細菌を構成する生態群である腸内フローラの解析が進み、その驚くべき働きが解明しつつあります。
2015年2月22日にNHKで放送された番組において腸内フローラは、美肌、ガン、ダイエット、うつ、糖尿病、アレルギー、薄毛に加え、性格にも大きく関わっているとして紹介されていました。
まだ今も現在進行形で研究が進んでいますので、今後の発表にも大いに注目したいとこです。
腸のすごい働きや特集が組まれる理由はわかったとしても、では腸を元気にするにはどうすればいいでしょうか?
最後に私がおすすめする育腸の方法をご紹介したいと思います。
①発酵食品を食べましょう
よく言われることですが納豆・漬物・キムチ・納豆・ヨーグルトをはじめとする、発酵食品を積極的に摂取しましょう。発酵食品に含まれる菌は腸内で善玉菌として腸の働きをサポートしてくれます。
②オリゴ糖や食物繊維を食べましょう
オリゴ糖や食物繊維は腸内善玉菌のエサとなり元気づけてくれます。
また、食物繊維は腸内にある不要物を輩出してくれますので、食物の腐敗を抑え腸内環境を整えてくれます。
③朝、水を飲みましょう
胃・結腸反射という現象をご存知でしょうか?胃に食べ物が入ってくると腸に信号を送り腸が働き始める現象で、空腹時に特に強く反応することが分かっています。
そこで有効なのが朝起きたらコップ1杯の水を一気に飲むこと。
冷たさと重みがより腸を刺激しやすくしてくれますので、温かいお湯やちびちび飲むより朝コップ一杯のお水を一気に飲むほうが効果的です。
でも冷たすぎたり多すぎるとお腹を壊しやすいので注意しましょう。
④キノコ(菌類)を食べましょう
食物繊維を多く含むキノコもお勧めです。
前述の菌活とは善玉菌などを含む発酵食品や菌類の食品≒キノコなどを積極的に摂取する活動のことです。ビタミン・ミネラルなども豊富ですのでぜひ食べましょう。
⑤続けましょう
これが一番難しいのですが①~④を継続しましょう。
腸には1000兆個ともいわれる腸内細菌がいると言われているぐらいですので、腸の環境を変えるにはそれなりの日数が必要です。
ぜひ腸にいい①~④を継続しましょう。
続けるのが苦手な方は、おなかなっとくを始めサプリメントの活用もおすすめです。
朝、水と一緒に飲んでいただくだけでOKです。ぜひお試しください♪
おなかなっとくはともかく、腸はとっても大事な器官です。
ぜひ腸を大切にして自分の大切な体の健康維持・増進に努めましょう。
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