2016年3月、テレビで「デブ菌」を減らすとして紹介され、タレントが2週間で痩せたことで人気が爆発した「もち麦」。今なお人気の秘密はただ痩せるだけではなく栄養価も豊富なこと。でもそもそも「もち麦」って何?っていう方のために魅力をご紹介します。
最初にもち麦とは何か?をご紹介します。
まずもち麦とは大麦の一種です。
大麦?って思った方、あなただけではありません。小麦に比べて聞きなれませんよね。
大麦とは小麦と同じイネ科の植物。大きい・小さいは特に関係なく、大いなる麦で大麦とか、粉麦・小さくして使う麦・昔からある古麦などが名前の由来と言われているそうです。
小麦は小さな粉にして、うどん、パスタ、パンなど身近な食品の原料となります。
では大麦はというと、ビール(発芽した麦)や麦茶、麦ごはんなどに使われています。
小麦と大麦で用途がこんなにも違うのはグルテンという成分に関係があります。
グルテンとは聞いたことがあるでしょうか?
グルテンとは水と混ざると粘り気や弾力を持つ、たんぱく質の仲間です。
最近ではジョコビッチ選手が実践しているグルテンを摂らない食生活「グルテンフリー」で話題になったこともあり、体に良くないというイメージも広がっていますよね。
グルテンは
・食欲を刺激する
・血糖値を急上昇させる
という特徴があるため、ダイエットを狙ったグルテンフリーダイエットが流行し悪者にされてしまいました。
実際そのような特徴はあるようですが、医学的な根拠はないそうなのでダイエットの過度な期待は禁物です。
話を戻しましょう。グルテンは小麦にはありますが大麦にはありません。
では大麦の特徴はというと、食物繊維にあります。
大麦に含まれる食物繊維はあらゆる食べ物の中でも断トツの1位!
100g中に9.6gと言われ、ゴボウの5.7gに対して1.5倍以上の断トツの1位という結果に。
スーパーフードで知られるキヌアですら7gなのでその多さは光っています。
また食物繊維にも特徴があります。
食物繊維には不溶性と水溶性があり、野菜や穀物類は総じて不溶性の方が多い特徴がありますが、大麦は水溶性の食物繊維を多く含んでいます。
がんこな便秘には水溶性のほうが有効なことが多いため嬉しい特徴と言えます。
大麦は吸水性がいいのでお米のように炊いてそのまま食べます。そう、それが麦飯です。
とろろと一緒に食べる麦飯は格別で大好きです♪
主食のごはんで食物繊維がたくさん摂れるのはズボラな私には願ってもないことです。
しかし嬉しいのはそれだけではありません。
優秀な大麦の中でもさらに優秀な大麦がいるのです。
大麦自体とっても優秀な食べ物ですが、大麦の中にもいろんな種類があります。
品種はたくさんありますが、その特徴により大きく2つに分類されています。
それが「うるち麦」と「もち麦」です。
うるち麦?もち麦?といっても聞きなれませんよね。
でも「もち米」ならみなさん知っているでしょう。
実は、普段食べているお米は「うるち米」と呼ばれ白米として食べられるのに対し、おもち・煎餅・お赤飯などのお米には「もち米」が使われています。
これらはでんぷんの性質により分類され、アミロペクチンという粘り気の多いでんぷんばかりでできているのがもち米というわけです。
大麦も同様にもちもちした特徴をもつのが「もち麦」で、古くはもち米の代わりとしても使われていたと言われています。
そんなもち麦はさらに食物繊維が豊富!
なんと100gあたり12.9gも含まれています。
その食物繊維はβグルカンと言われ、食物繊維としての働き以外にも多くの働きがあると言われています。例としては
・免疫を上げる
・糖質や脂質の吸収を抑える
・血中コレステロールや中性脂肪の低下
などが挙げられます。
さらにテレビでは「デブ菌を減らす」と紹介され注目度が急上昇しました。
テレビで紹介されたデブ菌とは悪玉菌の一種である「ファーミキューテス菌」のことです。
この菌は糖質や脂質を必要以上に体内に取り込む性質があるため、デブ菌とされたようです。
もち麦のβグルカンは食物繊維のため体内に吸収されず体外に排出されます。
そのβグルカンは水を含むとゲル状になり糖質や脂質を包み込むため、その糖質や脂質も吸収されなくなり、糖質や脂質の吸収量を抑える働きがあります。
さらに食物繊維は善玉菌のエサになりますが、悪玉菌はエサにできないため善玉菌を効率よく元気にすることができます。
つまり、腸内環境の善玉菌を優位にすることができ、腸を元気に保つ助けをしてくれます。
これはぜひ積極的に摂りたいですね。
こんなにすごいもち麦、ぜひ食べたいですよね。
とはいえ麦100%ごはんだとおいしさや臭いが気になるなんて方も。
そこでテレビで紹介されていたのが米:もち麦を1:1で炊いて食べるというもの。
これを2週間続けたところダイエットに成功したそうです。
ダイエット目的とした場合のおすすめはもち麦ごはんのおにぎり。
ごはんは温かいより冷たい方が太りにくいって聞いたことある方、いませんか?
ごはんのデンプンは冷たくなると難消化性デンプン(レジスタントスターチと言われます)に変わっていきます。
これは食物繊維と同様に消化されにくい特徴を持つため糖質や脂質の吸収を抑える働きがあります。
朝もち麦ごはんをたくさん炊いて、昼はおにぎり、夜は冷たいままもち麦ごはんを食べればより効果的です。
当店でも、もち麦を販売しています。
おすすめは希少な国産のもち麦を使った「創健社 もち麦(米粒麦) 630g」
国内で作られる大麦のうち、99%はうるち麦で、もち麦はたった1%。
その希少な国産もち麦をお取り扱いしています。
もちろん私も食べていますが麦の臭みもほとんど気にならずおいしくいただいています。
とはいえまだメーカーも品薄な続き手に入りにくいのが玉にきず…。
他のお店でももし見つけたらぜひ手に取ってみてください♪
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