「未病」という言葉をご存知ですか?これは「病気ではないが、健康でもない状態」、いわゆる病気予備軍のことです。今この「未病」を解消することが健康長寿のカギと言われ、注目を集めています。そこで「未病」についてご紹介したいと思います。
未病とは上記で「病気にはなっていないが健康ではない状態」と紹介しましたが、もう少し掘り下げてみましょう。
もしかしたら「病気でなければ健康でしょ?」と思う方もいるかもしれません。
事実、辞書で「病気」の反対語を調べると「健康」と出ますので、病気でなければ健康、というのはあながち間違いではないのですが、実際には病気と健康の中間があります。
例えば血中の中性脂肪や悪玉コレステロールが高いとします。
これは現時点で病気とはいえませんが、病気になる確率が高まっているといえます。
「自覚症状はないけれど、検査では異常がある」状態は未病の1つです。
今度は、頭がだるいからと病院に行ってみると病気ではないと診断されたとします。
「自覚症状はあるけれど、検査では異常がない」状態も未病とされます。
つまり未病とは
①自覚症状はないけれど、検査では異常がある状態
②自覚症状はあるけれど、検査では異常がない状態
ということです。
そして今、この「未病」が注目されているのです。その理由について考えてみたいと思います。
一例として神奈川県では健康寿命延伸への取り組みとして、未病の改善を推し進めています。
「病気の改善」ではなく「未病の改善」です。なぜなのでしょうか?
それは「病気と未病の違い」にあります。
それは病院の要否です。
病気になると治すためには治療が必要(≒病院に行く)ですが、未病は健康管理で健康になれる(≒病院が不要)ことが大きな違いです。
病気になり病院に行くと、患者の負担はもとより国や地方自治体の負担も大きくのしかかります。超高齢化社会を迎え医療費などの社会保障費が財政を圧迫する中で、病気の患者が増えることは本人も自治体にも好ましいことではありません。
神奈川県は人口も多く高齢化社会が急速に進む中で、それに対応すべく未病への取り組みを進めているのです。
東洋医学では「病気」より「未病」を治すのが名医とされているそうです。
未病というのは症状も値も病気にわかりにくいため、そもそも「未病であること」を発見しにくいのです。それを発見し、その原因も特定し、適切な指導をして病気を未然に防ぐことは、病気を治すよりもずっと難しいといえます。
そのため「未病を治すのが名医」と言われるのもうなずけますね。
では未病を治そう!と思ってもそもそも自分が未病なのかどうかも分からないですよね。
でも実は日本人の30%しか健康がいなくて、65%が未病、または未病予備軍とも言われています。(5%が病気)
日本人に多い代表的な未病は
「中性脂肪が高い」
「尿酸値が高い」
「コレステロールが高い」
「血糖値が高い」
「血圧が高い」
です。いわゆるメタボリック症候群です。
これは体重や血液検査などでも分かるので、自分でもわかりやすく、自覚している方も多いかと思います。(私もそうです。。。)
メタボを解消するにはどうしたらいいでしょうか?
メタボを解消するには何が大事なのでしょうか?
普通に考えれば「食事」と「運動」が浮かぶと思います。
それはその通りで全くもって異論はありませんし、とっても大事なことです。
ただ食事や運動はメタボ解消の「手段」ですので、目的や本質ではありません。
メタボというと肥満のイメージが強いので、「食事」や「運動」が真っ先に浮かびます。
ただ未病としては、血管や血液の値が悪いこと、つまりは高くなった中性脂肪やコレステロールなどを正常にすることが大切です。
肥満メタボの方はもちろん痩せ方メタボの方でも共通して言えるのが「血管」と「血液」です。つまり「血管」と「血液」が日本人の未病のカギを握っていると言えます。
血管・血液をよくするには運動よりも食事の方が効率的です。
血液をさらさらにする食べ物としては納豆やたまねぎ、青魚がいいと言われたりしますが、そもそも血液はどこで作られるのでしょうか?
一般的に血液は骨髄(骨の中にある液)で作られると言われていますが、他方で腸で作られているという説もあります。(千島学説)
人間の血液がどこで作られるかとは、とても基本的で大事なことなのに現代でも複数の説が議論されているのは驚きです。
どちらが正しいかはわからないですが、腸をよくすることに越したことはありません。
すると血液・血管・腸にいい食べ物はとても強い味方ですね。まさに納豆が当てはまります。
納豆以外にも、血管・血液・腸に気を付けて未病を治し、健康的な生活を送りましょう。
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