腸は栄養を吸収し、毒素の排泄をほぼ一手に担う大切な器官です。しかし日本人の大半(ある簡易アンケートでは9割も!?)が、本来排泄すべき毒素が腸から排泄されず、逆に吸収され、様々な疾病を引き起こしているというのです。今回はこの腸漏れについてご紹介します。
まず最初に「腸から毒素が漏れる」というイメージはわかりますでしょうか?
おそらく多くの方はピンとこないと思います(私もそうでした)ので、そこからご紹介します。
腸は、口、食道、胃などとならび消化器系に分類されます。
口から入った食べ物は口や胃などで細かくされ、腸で栄養・水分などを吸収し、便として排泄されるまで、ずっとこの消化器系の臓器の内側を通っていくのです。
上記のように消化器系の臓器の外に出るもののは本来「栄養・水分」のみで、腸による自発的な「吸収」によって行われます。
しかし、何らかの事情により吸収したいわけではないのに、本来意図していないものまでもが消化器の外側に漏れてしまうことがあります。このことを「腸漏れ」と言います。
では次にこの「腸漏れ」により入ってしまうものと影響についてみてみましょう。
腸漏れによって体内に入る物質は、不要な食品(腐った物・有害食品添加物等)や、空気中の細菌類、悪玉菌が産生した有害物質、悪玉菌そのものなど、体に悪いものです。
それらの有害物質は栄養分などと一緒に血管に入り全身に運ばれて、様々な場所で炎症を起こした結果、喘息、糖尿病、脳梗塞、敗血症、アトピーなどの原因となるというのです。
脳梗塞や敗血症など命にも関わるのでかなり気になりますよね。
この厄介な腸漏れが日本人に急増しているそうです。
厚生省からのデータは見当たりませんが、たけしの家庭の医学の番組で行った独自調査では体調不良を訴える方20名を対象に腸漏れを調査したところ、18名に腸漏れの疑いが見られたそうです。
なぜこんなにも急増しているのでしょうか?
まず腸漏れのメカニズムと原因について触れたいと思います。
腸は毒素などを吸収せず、栄養や水分だけを吸収できるようにフィルターのようになっているのですが、このフィルターに穴があくことで余計なものが漏れてしまうのです。
ではなぜこの腸漏れが起こるのでしょうか?
原因として考えられているのは、腸内環境の悪化、ストレス、薬の大量服用、生活習慣の乱れ、合成添加物入り食品の過剰摂取などです。
一言でいえば腸内環境の悪化で、その原因がストレスや薬物、生活習慣、合成添加物といったほうが分かりやすいかもしれません。(抗生物質や食品添加物は腸内細菌を殺し、ストレスや生活習慣の乱れは腸に直結しています)
日本人に急増している理由ははっきりとしていませんが、ストレス社会や食品・生活習慣の乱れにより、日本人の腸内環境が乱れたことだと私は思っています。
それでは腸漏れをよくするにはどうしたらいいのでしょうか?
今のところ、腸漏れに対する特効薬のようなものは存在しないようです。
しかし腸内環境がよくなれば腸の粘膜が回復し、腸のフィルター機能(バリア機能)も戻ってきます。
つまり腸漏れには腸内環境を整えることが一番と言えます。
腸内環境を整える方法としては
・発酵食品を摂る(納豆、ヨーグルト、漬物、みそ、酢など)
・食物繊維を摂る
・ストレスをためない
・生活習慣を整える
などがあります。
腸漏れの対策はもちろん、腸は消化・吸収・免疫・解毒など大切な働きをする重要な器官ですので、ぜひ自分の腸に大好物(発酵食品・食物繊維等)をあげて腸をますます元気に保ちましょう♪
コメントをお書きください